幸せという漢字は、何を表しているの?
先日の講演会で、幸せという漢字についてのお話がありました。
漢字の成り立ちには、
- 象形(しょうけい)文字
目に見えるものの形を線でえがいた絵をもとに作られた漢字
(日・月・木など)
- 指事(しじ)文字
形として表しにくいことがらを、点や線で示し、その図をもとに作られた漢字
(上、下、本など)
- 会意(かいい)文字
象形文字や指事文字などを二つ以上組み合わせ、もともとの漢字とは別の意味を表す文字となった漢字
(明・岩・森など)
- 形声(けいせい)文字
発音を表す漢字と、意味を表す漢字が組み合わさってできた漢字
(晴・問・味など)
があります。
さて問題です。
『幸』という漢字は、どのように成り立っているのでしょう?
答えは象形文字なんです。
では、何の形を表しているのでしょう?
娘は「笑った顔かな?」と言っていました。
私は「クロスした両手を胸に当てているところかな?」と思いました。
どちらも「いいね!」と言いたくなる予想ですよね。
ところがこれ、「手足を縛られている人」の形なんだそうです。
なぜそれが幸せ?
意外ですよね?
身動き取れないのに、なぜそれが幸せなの?
なんにもしなくていいから?(笑)
いえいえ。そうではありません。
これ、「体は縛られているけれど、心までは縛れないから」。
そうなんです。
意外だと思ったのは、
『手足を縛られている=不幸』
だと思ってしまったからなんですよね。
体は動かないけど、心は自由!
見方、感じ方が変われば、幸せの形も変わるのです。
幸せの反対語は、なんだろう?
講演中に、演者の方がふと疑問に感じたらしく、
私たちに質問をしました。
「幸せの反対語って、なんだろうね?」
幸せの反対は、不幸って思いますよね。
でもこれは反対語ではないです。
上がるの反対は、下がる。
入るの反対は、出る。
「上がらない」「入らない」ではないですね。
不幸は「幸せではない」なので、反対語とは言えません。
この質問が気にかかって、モヤモヤしていました。
驚きの真実が!
わからない言葉は、辞書で調べてみよう!
ということで、調べてみました。
すると、なんと!
え?
幸せ?
幸せの反対語は幸せ?
この世界は幸せで溢れている
そうなんです。幸せの反対は幸せ。
この【幸】という漢字は、
裏返しても、上下逆さまにしても
【幸】なんです。
その時に幸せではないと感じていても、
それを乗り越えると、もっと大きな幸せが待っています。
幸せでないと感じている状態は、幸せのはじまりなのです。
やっぱり、この世は幸せで溢れているんです。
幸せは感じ方次第で、いろんな形に変わるものなのです。